UCIグランフォンド ニセコ レースレポート

 

若かった時の私を知る人の評価は、タイプとしては

クライマーと位置付けているようだが、実は違う。

その当時から劇坂と長い上りは苦手だった。

得意なのは今でも同じ・・・5分程度の上りだ。

当時のレースではほとんど長い上りは設定されておらず

小さなのぼりを含む周回路というような設定が多く、

長い上りや劇坂は苦手という私の欠点はあまり問題にならず

現役時代を過ごした。

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虹色に恋い焦がれる

 

匂いが記憶と結びつくと言う感覚が解るだろうか。

最近は靴下が汚くなるし、走り終わった後の始末が大変だから使わなくなった

スタートオイル。二重数年前は商品自体がほとんどなく、多くの選手が使ってたのが

Sixtusのスタートオイルだ。

この匂いが強烈で脳に直接レースの高揚感と共に記憶される。

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選手に求められる大胆かつ繊細とは

 

気が付けば春からブログ更新していなかった。

継続が大事なのはわかっているのだが、リアルが忙しくなると

ブログは二の次、三の次になってしまう。

継続してないと、訪れる人も少なくなり書く意味も失われる。

しかし、今更頑張ってみても息切れするだけだからぼちぼち行く。

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2度目のタイ旅行

 

少し前になるがタイへ行ってきた。月曜日だけ休みを取っての弾丸個人旅行だ。

現地に駐在している友人がいて、ちょっと遊びに行こうという企画。

昨年に続き、2度目のタイはやっぱり楽しかった。

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壊すことは、創ること。

会社の周辺が空き地だらけになっている。

バブル崩壊後から始まった、地上げはリーマンショックの直前を

ピークとして、歯抜け状態の街を作った。

町内の小学校が廃校になり、巨大な廃墟ビルも解体された。

大阪の中心地であるのに広大な空き地があるという違和感。

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2015年シーズン終了

 

私は出場しなかったが、幕張のクリテリュウムをもって

2015年シーズンは終了した。

JETチーム優勝の目標に向かい多くの選手の絶え間ない努力と、

情熱、自分の成績を顧みない・・・アシストの積み重ねにより、

2015年度JETの年間チーム優勝を遂げることができた。TitleBack2015_11-1 いい写真がなくシルベストのHPから

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楽屋裏でJETリーダー(個人部門)のVC福岡の佐藤さんと。

 

幕張メッセのメインステージで表彰されるという誉れ。

一年間頑張ってきた甲斐があるってもんだ。

ともに戦った全ての選手にお疲れさま、ありがとうと言いたい。

 

個人的な成績を振り返ってみる。

春に狙うのは毎年西チャレ。

このレースは私たち登録選手が出られるのがエリートクラスか、

エリートマスター(E-M)のクラス。

プロカテゴリーのレースはなくプロがエリートクラスに出てくる。

流石それはに厳しいので、私はマスタークラスでの出場だ。

このレースは過去5回ほど出場しているが、入賞はしても

優勝はできなかったのだが、今年ようやく優勝を果たした。

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冬の間、寒く暗い中、朝練を積み重ねての結果だから嬉しいものだ。

 

西チャレ以降の実業団レースで完走ポイント以外のポイントが付いたのが三レース。

一つ目が堺クリテ。昨年E2で優勝をしたレースでコースとの相性もいい?と

期待したが、終始前に出れず、落車の影響もあり(そんな場所しか走れない…)

10位に。

 

二つ目が宮田クリテ。これは完走ポイント以外といっても、マイナスの結果のほうだ。

久しぶりにDNFをリザルトに残した。

このレースもそうだけど、今年は全然走れなくて結果が出ないシーズンだった。

もう加齢だな・・・と諦めて出た全日本実業団が三つ目だ。

 

このレースはアップの時から脚が軽くおかしい?と思えたほどで、距離もあるので

15分ほどアップして汗もかかないうちにアップを終えるという良い意味で異常な日で

レース中も2周目、3周目と最終回以外はきついながらも、若干の余裕を残して

推移し、途中展開はいろいろありながらも落車の魔の手から逃れ5位。

レースのランク、カテゴリーを考えれば出来すぎの結果だろう。

もう、メジャーレースの入賞は難しいと思い始めてたので正直うれしかったな。

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『全日本実業団の最年長記録じゃないですか!?』は褒め言葉か?

 

ブログにも書いたが、全日本実業団の1週間前からサプリの類を

一切やめた。因果関係ははっきりしないが体調は悪くないので

もう一生飲まないで過ごしたいと思う。

 

長かった・・・辛かった。楽しかった。そんなシーズンだった。

年間ポイントを争っているために、遠方のレースも積極的に参加し、

何週も連続で遠征が続いた。

全日本実業団の群馬のレースはスタートが昼からだったので、日帰り

レースを敢行した。

早朝京都で集合して、昼前に群馬着。

昼から96キロレースを走り、レース後すぐに大阪へ。

現地滞在3時間余りで、狂ったスケジュールだった。

 

魚沼も負けず劣らず、厳しいスケジュールで、仕事が終わった後京都で集合

朝4時台に越後湯沢で仮眠。2,3時間だけ眠り、朝から魚沼へ移動してTT、

翌日はロードを走り、そのまま大阪へ。

帰宅は夜中だけど、翌朝は当然仕事。

 

体はきついし、移動費宿泊費も結構かさむので、チーム優勝を争っている

VCさんに『和解提案しようか?』、『VCさんもきついはずだから乗ってくるかも』

なんて冗談を言い合ってたのがこの頃だ。

 

戦い終わって・・・昨日の敵は今日の友だ。

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最高のライバルが最高の仲間だと再認識された瞬間だ。

 

仕事であろうと、学問であろうと、捉え方、取り組み方でそれは刺激的にも

ドラマチックにもなる。

自転車競技だけがドラマチックで熱いとは言わない。

だが私たちは、号砲を聞きスタートすれば、ペラペラの薄いウエアと

軽量のヘルメットで下り坂を大集団で下って行き、危険が高いゴールスプリントに

もアドレナリンたっぷりで向かって行くという、危険と隣り合わせの競技をしている。

そこから紡ぎ出される物語はとりわけ熱くドラマチックだ。

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来シーズンのことはわからない。

熱くドラマチックな世界から足を洗うのは勇気のいることだ。

何年もかかる人間関係の構築も脚で語り合えば一瞬だ。

そんな、嘘のない丸裸の付き合いが心地いい。

なんて、いろいろ思いを馳せながらのシーズンオフ。