『身が引き締まる』と言われると、身が引き締まる

最近、会う方々から『ブログ見てます』と言われる機会が増えている。

面白い、引き込まれると言って頂ける事もしばしば・・・

半分は社交辞令だろうけど。

そういった有り難い皆様の感想の中で、一番多いのは『身が引き締まる』、

『やる気にさせられる』というもの。

 

なぜ、私が精神的な事ばかりを中心に書くのか・・・

自分自身が高校生だった頃、既に自転車選手として強くなりたい夢を持っていた。

でも、きっちりブレない精神的な軸が無かった。

軸が無いので、若造はブレまくる。

 

その日の気分で練習を休んだり、時間が沢山あれば、夕方まで無駄に時間を過ごしたりして

大切な時間を失ってきた。

どんなに肉体的な素質に恵まれても、地道な練習の積み上げをしないと、強くはならない。

どんなに頭が良くても、勉強しなければ、試験で回答できないのと同じ。

語るまでもない当たり前のこと。

その結果、2年間の自転車浪人時代を過ごすことになる。

当然の帰結。

 

あの頃に、精神的なアドバイスをしてくれる人が傍にいたら、また違った自分がいたと思う。

他人の責任にしているようだが、何故、若造は何かにつけて気もそぞろなので、自転車競技部で

強制的に走らせるか、よいモチベーションを植え付けるかしないと、なかなか継続しない。

少なくとも自分はそうだった。

自分が凡人だったからかもしれないけど。

 

何度も言うが、一番大事なことはブレずに継続してやる事。

ロードに初めて乗って練習に出た日から、プロになり優勝するまで、道は続いている。

でも、ちょっとづつでも積み重ねないと前には進まない。

平日に1日しか乗らないと、全く強くならないし、平日2日では”三歩進んで二歩下がる”だ。

どの様な優れたトレーニング理論も継続無くしては効果が半減する。

それはみんな知っている事・・・

 

知っていて出来ないのは、夢や目標意識が薄く、モチベーションが低いから。

夢が有れば、現実しようと努力するし、心から”あの選手のように強くなりたい”という憧れが有れば、

憧れは目標意識に変わり、毎日の練習が苦痛どころか、楽しみであり、自らやりたいことに変わる。

だから、夢を持て!具体的な目標を持てと、このブログでも色々な集まりでも繰り返し言ってきた。

自ら進んでやる練習と、やらされる練習では効果が違うのは当たり前だから。

 

こんな言い方をしたら、身も蓋もないが、練習なんて色々な理論が有るけど、取りあえず、

ガムシャラに走ってるだけで、かなりのところまでは行ける(基礎的な動きが出来ていることが前提)。

理論的な事はそれからでも遅くないし、そのころになれば自分に何が足らないか何をしたほうが良いか、

自分自身で解るようになってくるから、本格的な事はそれからでも遅くない。

大事なことは、自分の意志で迷いなく練習で追い込み、それをブレずに継続する事。

 

自分があの時に失った時間を、同じように皆が失わないために、私がブログで皆にエールを送る。

要所要所で、元気や喝の注入が無いとやれないのが生身の人間だから、少しでもその手助けになればよい。