人に言いにくい・・・秘め事。
私は時折、人には言いにくい一人遊びをすることが有る。
墓場まで持っていくより、次の世代の選手に有益に利用してもらえれば本望なので、
(有益なのか?)恥を忍んで晒す。
まず、準備は一人になる事、これは重要。
他の人がいると恥ずかしいし、集中できない。
九十九折れの峠なんかでやるのが盛り上がる。
集中して走る。アップテンポで走る。
心肺が限界近くなって、幻覚が見えてきてもおかしくない状態になったらスタート。
まずは、沿道に鈴なりの人がいるのを想像する。
みんなが自分に声援を送っている。『アレー、アレー』ここはヨーロッパ。
なぜかここは世界選手権ロードレース。
道路には白いペンキで選手の名前がたくさん書いてある。
最終周回を迎え、最後の峠を集団を抜け出し逃げている。
集団は30秒遅れで、猛追してきている。
男のロマン頂上ゴール。
一人逃げだ、命を懸けて踏む。
頂上まで行けばアルカンシェルが待っている。
(世界選手権で頂上ゴールは無いと思うが、そこは無視)
後にはチームカーが。
踏む、踏む、心の底から踏む。
追いつかれたらすべてを失う。
そして頂上へ。
自分の中で逃げ切ったと思ったら、しっかり後ろを確認し、
誰もいなかったら(恥ずかしいし)、しっかり両手を上げてゴール。
一人の練習で、惰性、マンネリが続きただ走っているだけ、
『偽りの限界』を無意識に設定して、「今日も練習したからよかった」では強くならない。
高強度が必要な時はきっちり追い込まないと、その日、一日の練習が無駄になる。
自分をその気にさせるための疑似レース。
私はそれほど精神的に強くないので、たまにこれを導入してますが、ここまでしなくても、
ちゃんと追い込める人はこんなめんどくさくて、恥ずかしい事をする必要は無くて、
普通に追い込んでもらったらいいと思います(笑)
ああ恥ずかしかった・・・。