人生最強

 

色々あって、少し中断気味だった朝練を少しづつ再開している。

昨日は一人でいつもの定番コースをそれなりに。

今日はカーロスの呼びかけを華麗にスルー出来ずにのこのこと出かけてしまう。

約1ヶ月、適当な事しかしていないので、人生最強の男の練習相手としては役不足

だが、いないよりましと思い参加。

 

今日は待ち合わせ場所に行くまでの走りで、調子の悪いことが分かった。

練習不足と調子が悪いが合わさって脚の重さがハンパないので、

『突っ込みはゆっくりね』と泣きを入れてスタート。

相当頑張ったが、峠の中ほどで千切れる。

 

後は垂れ無いように頑張るが、ダメなときは何やっても力が入らん。

時間の無いカーロスは頂上から帰宅。

私も直帰したい気持ちだったが、せっかく朝早くに起きたのだからと、

高山まで登ってから帰宅。

どのみち秋に走れるようになってもロードレーサーとしては宝の持ち腐れ。

春に走れていればいい訳なので、なんか焦る気持ちもあるが、今はこれで良い。

 

待ち合わせからスタートまでにちょっと時間が有り、カーロスと話をした。

『今が最強か?』との私の問に『今が最強です』と。

今競技をしている選手のほとんどが人生最強か、練習の仕方次第で

人生最強を手に入れれる状況だと思うが、私達のように若き日に選手を

していた者にはそれは手に入れることが出来ない。

人間何でも努力次第で出来るとは思うが、若さを手に入れることが

出来ないのと同様に、あの日の走りは出来ない。

悲しいのは、ずっと大阪にいるので、高校生からの山のタイムの

データがあり、つい比較してしまう事。

 

若き日の自分に嫉妬する。

 

しかし、悲しい事ばかりでない。

今が最強の競技者は自分で”頂”に上る道を切り開き歩いている。

時には迷ったり、地図を見たり。

しかし私の場合、『この道はいつか来た道』なのだ、少し道に迷っても

修正できる。

少し歩けば思い出す。

 

これは競技者としては、大きなアドバンテージ。

実は、もっと大きな喜びがある。

それは、道を知っている者として迷える競技者の道案内が出来ること。

カーロスが今、人生最強であることに少しでもプラスに働いたのならうれしい。