練習に伴う周辺作業

 

相当長い間更新をさぼってしまった。

基本的にマルチタスクに耐える能力がなく、

仕事で追い込まれると、他の事が停滞してしまう。

自転車の時間は何としても確保するので、

段々とブログの更新の時間が無くなるのだ。

 

特にドラマチックな人生を歩んではいないが、

日々生活していると色々な事が起こる。

それを一つづつ処理していく。

楽しかったり、悲しかったり、怒りを感じたりだ。

たとえ悲しくとも、怒りを感じても進めなければ

いけない案件は、進めなくてはいけない。

眼をそらして、棚上げしてみても人間の身体とは違い

自己回復はしないし、むしろ時間の経過と共に悪化する。

やるしかないのだ。

 

自転車の練習は継続性が大事。

いかに密度が濃く、内容が充実した練習であっても、

週末だけの練習で強くはなれない。

回復はもちろん重要だが、回復したら速やかに次の練習へ

繋げていかなくてはならない。

 

スポーツマンと言う観点でなく人間を一生物として見た時、

不必要な筋肉は基礎代謝を高めてしまい、生きるための必要最低限の

摂取カローリーのハードルが上がってしまう。

つまり、餓死の危険性が高まる。

人が原始人だった時代は、餓死はいつも生活のそばにあったはずで、

無駄な動きはせず、食べるとき以外は動かず、カロリーの消費を押さえ、

脂肪を貯めこむのは自然の摂理で、現代のスポーツマンが作り上げた

体脂肪率が極めて低い、マッスルボディは極限状態で生き残るのには

難しい体なのかもしれない。

故に、練習を止めると体はすぐに元に戻り、体脂肪率は一気に上がるが、

それは自然の摂理であり、正しい体の恒常性なのかもしれない。

 

生物的に普通でない状態を維持し続けるには不断の努力が必要になる。

そして、それに伴う周辺作業も必要となる。

それは、良質な食事、マッサージ、サプリ、睡眠などだ。

練習のやりっぱなしでは一時的に強くなっても長続きはしない。

どこのチームにも急に強くなり急に消えていく人がいる。

素質を感じさせ未来を嘱望されたのに。

理由は様々だが、周辺作業をうまくこなせているだろうか。

 

練習に伴う周辺作業をスムーズにこなせるようになるには

ある程度の年齢に達しないと難しいのかもしれない。

若いと言う事は体力が有り、回復力が強いので、周辺作業が

スムーズでなくても勢いで行ってしまう事が有るが、

キャリアと共にその辺りも磨いて行かないと、次のステップへ

進むことは難しいと思う。

 

どこまで自転車競技を生活の中心とするか、どこまで強くなる事を

追い求めるかは人それぞれだが、自分の能力がどこまで通用するのか、

究極の世界とはどういうものなのか、それを垣間見たいと願うなら

少しずつ階段を上って行かなければならない。

 

誰もが努力すればチャンピオンに成れる訳ではない。

今更そんな幻想を押しつけはしない。

だが、究極の自分を求める過程にこそ重要な意味が有る。

プロでない競技者なら尚更だ。

 

競技をやっているこのブログの読者はこの冬を有意義に過ごし

来シーズンは(も)究極の自分探しをして欲しいと願う。