選手に求められる大胆かつ繊細とは
気が付けば春からブログ更新していなかった。
継続が大事なのはわかっているのだが、リアルが忙しくなると
ブログは二の次、三の次になってしまう。
継続してないと、訪れる人も少なくなり書く意味も失われる。
しかし、今更頑張ってみても息切れするだけだからぼちぼち行く。
スタートから先頭集団に入り、3分でそこは自分が居てられる集団では
ないことを悟り、後は苦痛の中でペダルを踏み続けた結果、
伊吹の山に”二度とヒルクライムには出ない”と誓った。
しかし、人は苦痛を忘れ過ちを繰り返す。
ちょっとした心の揺れで栂池ヒルクライムにエントリーをしてしまった。
道中や宿はことのほか楽しく、信州の大自然と美味しい食事で
胸もお腹も一杯になった。
宿からの景色
山中の隠れ蕎麦屋 ウマ~
しかし、一杯になったのは胸やお腹だけではなく脚も目いっぱいで
ヒルクライムの成績は散々だった。
昔はヒルクライムは実業団レースにはなくて、走り方がよくわからない。
とにかくスタートから先頭集団に食らいついてダメなら無理してついていかない
作戦でスタートしたが予定通り?ついていけなくてあとは粘りもなく
ただただ遅れるだけのグダグダなレース。
白馬の山々に誓った・・・『もう一生ヒルクライムレースには出ない』
先週は西日本ロードクラッシック、旧名称でいえば西日本実業団に参加した。
西日本の実業団チャンピオンを決める由緒正しい大会だ。
年によって違うが去年、今年は土曜日、日曜日と二日間で2レースを走る。
コースは広島空港の周りをぐるぐると登りと下りを繰り返す非常に楽しくも苦しい
コースで、登りは短く、いわゆるクライマーにはゴール前のスプリントも含めて難しく、
パンチャーや登れるスプリンターに合うコースだと思う。
私は過去このコースで行われた西チャレA-Mクラスで優勝したり一昨年の
西日本実業団で入賞したりしているので、今回もあわよくば入賞したいと思い
会場入りしたのが本心だ。
しかし、現実は厳しく1日目はリタイヤ、二日目は完走のみの結果となった。
後出しじゃんけんの様だが、結果的に体調が万全ではなかったようだ。
想像ではあるが・・・子供が夏風邪を引いており、それをもらっていたのではないか。
ホテルでは寝汗をかきながら寒気を感じたし、朝起きると鼻がやや詰まっていた。
通常の生活をするのに関しては何ら支障ないレベルなのだが、極限の体力を
使うスポーツでは本人が認知できないようなほんの小さな不調も増幅されるのだろう。
年齢を重ね段々と全てにおいて完璧でないと結果に結びつかないようになってきている。
小さなプラス1を重ねて10にする感覚だ。
ツボを得た練習、十分な睡眠、体調、回復、機材、展開、判断。
何かを忘れたり、間違った状態を正しいと勘違いしたりしていると絶対に
結果に結びつかない。
もちろん脚力が集団に対して大きく上回っていれば、多少の誤解やミスがあっても
結果は付いてくるのだろうが、脚力が平均的であればあるほど、体や機材の管理、
レースマネジメントが重要になってくる。
毎回きっちり結果を出してくるまっちゃん
小さな体調の変化なんか笑い飛ばすような骨太の選手に憧れる。
しかし現実は細い体でなけなしの体力で戦っているのだから、
勝ちたいと思うのなら、勝ちにつながる小さなことを積み重ねていくしかないのだ。
大胆かつ繊細・・・そんな選手になりたいものだ。