選手は『お暑いのがお嫌い』

『ヘルメットってかぶらないとダメですか?』

これが5年ほど前に自転車を再び乗り始めるときに店長に聞いた言葉。

 

自分が引退する時はロードレーサーカスクが主流。

試合によってはヘルメットが指定だったけど、公認ヘルメットは事実上

OGKと競輪ヘルメット(ドカヘル)だった。

練習はカスク。暑ければノーヘルもアリだったな。

 

ヨーロッパのプロは試合でもノーヘルでアルプスの下りを下っていたぐらいだから

練習はもちろんノーヘルで粋にキャップをかぶって…。

私はそんな時代からワープしてきたので、ノーヘルは無理でも、カスクはどうかな?

と思って最初の質問になった。

 

しかし、被ってみれば今のヘルメットは良くできている。

夏でもヘルメットが故に暑いと言う感覚は全くないし。

昔のカスクと同じ時代に売っていたヘルメットは最終的には”暑い”と言う点が

足を引っ張って選手には愛されてなかったな。

ヨーロッパでは”ヘルメットを義務付るUCIと反発してノーヘルでスタートラインに

並ぶ選手たち”と言う事件も起こっていたようだ。

 

選手の命を守り、重量的にも肉体に負担の無い現代のヘルメットたちは

安全面の役割はもとより、カラフルでスタイリッシュな形状は自転車に乗って

見ようかと思う人を多く作り出していると思う。

ドカヘルやカスクではマニアックすぎて一般人にはハードルが高かったと思う。

 

でもキャップを浅くかぶりアルプスを上るプロ選手への憧れは今でもあるな。

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