風呂に入る≒練習に行く

今日も朝練へいった。

しかしタイムは悪いし、フィーリングも悪い。

この時期はいつもこの感じ。

結構めげるし、気分も悪い。

春には走れるという過去のデーターだけが頼り。

積み重ねるしかない。

 

サンツアーの大先輩、Hさん。

ちょっと変態的な行動をする人だが、選手として(人間としても)尊敬している。

この方も当時の選手の御多分にもれず、20代であっという間に引退をしたのだが

2年ほどしたら、また乗り出してその後は実業団トラックや国体ロードまで優勝して

おられた。休んだ後の方が強かった。

一旦引退してまた選手に戻ると言う行動からわかるように、Hさんは自転車が大好き。

練習に行くことに精神的な壁が無い。

ご飯を食べるように、風呂に入るように練習へ行く。

 

Hさんは自転車が好きで、走るのが好きだから、練習をさぼらない。

対して自分は休みたい気持ちと、頑張りたい気持ちが心の中でいつも戦っていた。

そして、時として休みたい気持ちが勝ち、サボったことも1度や2度ではない。

練習を継続的にするにはそれなりの決意や忍耐がいるが、Hさんのようなタイプには

そういった大仰なものは必要が無い。

普段の心のまま練習へ行く。

 

当時は本当に自転車漬けの生活だった。

会社で作るのは自転車部品で、通勤は自転車。

そして、毎日の練習で自転車。

有り難い事なんだけど、ちょっとうんざりすることもある。

生身の人間なんでね。

練習の安定感が抜群のHさんのスタンスがうらやましいと思ったこともあったな。

今だから言えるけど。

 

夜明け前の暗い冬の外へ、涎を垂れて走る為に布団から這い出すのは相当な事。

特にこの季節、手袋を二重にしたり、シューズカバーをしたりで面倒くさい。

それでも、ここまでやってきたのはもっと強くなりたい、勝ちたい、負けたくないって気持ちがあるから。

監督と呼ばれる立場になった今、自分自身の勝ちたい気持ちに加えて、新たな感情が自分の中に

湧いてきている。

~~勝つ喜びを選手に伝えたい~~

勝ちたいと思い、試行錯誤し頑張る選手がかわいい。

若い選手だけでなくおじさんも(笑)

本当に、勝たせてやりたいと思う。

こんな気持ちが自分の中に有るのはチョット意外だった。

 

JET2011-2012連覇を果たした我がチームは2013年は7位に陥落した。

来シーズンは是非とも1位に返り咲きたい。

個人の実力=成績が大事であるのは間違いがないが、チーム員の力を合わせた結果が

成績になるJETのチームランキングでも成果を出したい。

私も、選手たちと共に戦い、その結晶として1位に返り咲き・・・

そのチームの一角に自分がいるという喜び、達成感を選手たちに味あわせたい。

なので、明日も朝練。

やるしかない。