UCIグランフォンド世界選手権2018VARESE 試走編2

藤原氏の自転車も無事引き上げたので、この日は後半1/3を試走する。
後半は前半に比べるとそう難しくはない。前半のインパクトが強すぎる。

バレーゼを含む北イタリア(南部スイス)は立地からなのか、自転車競技が盛んで、コース上にも自転車に関するのモニュメントがあった。金色のプレートは歴代の優勝者のもののようだ。

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途中、BARなどに寄りながらなるべくレースをイメージしながら試走する。

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コースの最後の最後に、3キロ程度の丘が設定してあり、イタリア車連の選手と観客を楽しませる粋な演出に感心した。ミラノ-サンレモっぽいよ。

案外、試走がすっと済んでしまったので、午後を有効に使おうということで、私のスイス時代住んでいた街へ向かう。
まずはチームがお世話になっていたバイクショップ。30年ぶりの訪問だけど、当時のオーナーエルマーノ・ボッシが今でも健在で嬉しい。さらにサプライズだったのは当時一緒に走った仲間リキ・ロッシがお店を手伝っているではないか!
どうやらボッシが引退後はリキが後を継ぐような話があるようだ。そうやって、綿々と歴史がつながっていくんだな。ただ会いに行くだけではつまらないので、決戦用のチューブラーの張替えをボッシにお願いする。

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今回の遠征は個人遠征だから決戦用と練習用のホイールを持つ余裕なんてあるはずもなく、持参したのは決戦用のみ。試走で130km以上走る中でパンクのリスクもあり、試走後にタイヤを新調するのは予定に組み込んでいた。作業を待つ間、リキが『アンドレアが近くに住んでるから呼ぶわ』と電話をし、更にアンドレア登場。アンドレアは元スイスチャンピオンの競技者であり、現在は自転車、部品販売のネット販売サイトBellatisportの代表者だ。サイトの話を聞くと販売の中心顧客は日本人であり、日本人の行儀のよさ、商品を待つ我慢強さを絶賛していて、日本人として嬉しかったな。

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近所に住んでいるカテルエバンスのイエロージャージ!そしてアルカンシェルf:id:ban-si:20180915190338j:plain2009年メンドリシオで開催された世界選手権U23のサインボード。スタート地点はすぐ近くだ。

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楽しい時間はあっという間に過ぎ、次はスイスアソスへ。
本社工場に隣接する店舗が今回の目的だ。実はスイスにいた時も、日本でもアソスのウエアは着たことがない。遠征前にチーム員にアソスの話を聞くと、パンツがすこぶる着心地がいいらしいので今回の狙いはパンツ。ジャージも良いのがあればと思い物色したが、良いのがあればサイズがなく、サイズがあれば柄が気に入らずで今回はパス。
チームウエアとは色の相性が今一だから、別ウエアの時に履いてみよう。

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折角スイスまで来てるのだから、友達のマルチェルロの家にもお邪魔する。多分家にはいないだろうと思いながらの突撃訪問だ。案の定自転車で走りに行ってて不在だが、スイスにいる時にはいつも食事に誘ってくれて優しくしてくれたお母さんがいて、迎えてくれた。どうしても家に上がれというので上がらせてもらい小一時間昔話や世間話をした。30年たってもあの頃と何も変わらない対応に胸が一杯だ。マルチェルロと母バレリア。この二人がいなかったら自分のスイス選手時代は競技一色で味気の無い寂しいものになっていただろう。面と向かっては勇気がなくて言えないが、心の中では第二の母だと思っている。

スイスを後にする前に当時住んでいたアパートの前を通る。全く変化なし。

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アパートからイタリア国境は徒歩5分。高速の料金所のような建物が、スイス側、イタリア側にある。無事通過・・・出来なくてアジア人二人は車列から外に出され、執拗に尋問を受ける羽目になる。これには理由があって私が所持金を尋ねられた際にテンパってしまい桁を間違ったのに端を発している。汗をかきながら説明して無事釈放された。
異国で制服に詰問されると結構プレッシャーだったな。

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とても密度の濃いいスイス訪問から帰る途中Varese郊外のレストランで晩御飯を取り、宿に帰ると、今回現地集合になっている他のメンバーが勢ぞろいしている。

手長エビ。激うま!

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皆それぞれの経路で大小のトラブルを乗り越えて宿に到着していた。

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