UCIグランフォンド世界選手権パース 前編
オーストラリアと四国って形が似てるって昔から思ってた。
こんなこと思ってるのは自分だけ?と疑問に思いググってみたら
同じように感じる人が世の中にはいることが解り一安心した。
オーストラリアのパースで行われたグランフォンド世界選手権へ行ってきた。
試合の為に、海外まで行くのは準備も含め相当大変なことだ。
実はオーストラリアへ試合に行くのは2回目で、ちょうど30年前の10月に
ステージレースを走っている。
コモンウエルズバンク・サイクルクラッシック。
開催地は東海岸でシドニーからキャンベラをつなぐ1300kmを11日間で走った。
プロローグの日や、距離の短い日もあるので長い日は200Kmを超える日もあった。
出場選手は世界選手権出場メンバーがそのまま来ている国もあり、
当時の私の力では到底通用せず、ひたすら我慢の走りを強いられたのを
苦い思い出として、今でもリアルに思い出す。
30年を経てオーストラリアの地を再び踏み、レースをするなんて、当時は想像も
しなかった。
関空を23:30分に出発し、シンガポールを経由してパースへ。
到着は次の日の昼過ぎ、時差が1時間しか無いのが救いだが、12時間以上の
移動は相当な苦行だ。
空港でレンタカーを受け取り、脚のむくみを取るためにホテルには行かずに
空港近くの公園の駐車場に車を止めて平地を1時間ほど流す。
二日目は朝から散歩して、その後、試合エントリーと試走へ。
試走してわかったのだが、コースが複雑で主催者から提示された地図では
到底コースが解らず、オーストラリア人でも道に迷っていた。
まあ、知らないコースを走るのは海外ではよくあることなので、流れに身を
任せて走ることにする。
夜はスタート地点でBBQを食べながら、開会式に参加した。
開会式にはオーストラリアのレジェンド、マキュアンがゲストとしてきており、
色々と語っていたが、語学力がなく理解が出来なかったのが至極残念だったが
写真だけはキッチリと撮るというミーハーさだ。
三日目の試合前日は軽く乗るだけ。調子よければ少し負荷をかけてもよかったけど
1日目から筋肉の疲れを感じていたので、もう全くの散歩でパースの街を見下ろす
公園までふらふらと出かける。
流石に世界一美しい街と言われるだけのことはあって、美しく快適な街だ。
交通は自転車や人に優しく、住みやすそうな街だ。
それから今回のレースのサポートを自主的に名乗り出てくれた
オージローさんを空港でピックアップして、そのままパース近郊の港町、
フリーマントルまでドライブ。
なかか感じのいい港町でリゾート気分満点だった。
夜はパース駅北側のノースブリッジ地区でイタリアンを食べて
カーボローディングしながら明日の健闘を誓いあう。
4日目・・・5時には起床し、前日仕込んだ巻きずしを寝ぼけながら食べる。
6時にはホテルをでて会場へ。
今回、試合のエントリーにあたっては、主催者側が準備したテントの中に設置
されたローラーに乗れるようにしたので(有料)、いつもの試合のように30分ほど
ローラーを回し体を温める。
トイレに行き慌てて10分前ぐらいにスタート地点に行くと、なんと既にコースには
選手がが溢れている。
自分のカテゴリーの7分後のスタートの女子が既にコースに入っており、
コースに入るのも一苦労だが、一か所柵が切れているところがあり、
そこから自転車をねじ込みコースに入るが、150番手ぐらいの位置からの
スタートがこの時点で確定した(涙)
気を落ち着けてスタート時間を待ちながら、まず最初のミッションは
パレード走行が終了するまでには先頭付近まで上がることだなと、考えていた。
定刻の7:28、スタートは切られた。
つづく。