読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

嬉しくもあり、悔しくもある。

 

最終回の登り、オールアウト一歩手前の嗚咽モードに突入していた。

横を走っていたミッチーが見るに見かねて、声をかけてくれた。

冷静でいて、そして力強く『あと5分ですよ』と。

あの瞬間に喝が入った。

 

久しぶりの西日本実業団。

しかし最近改名して西日本クラッシック、略して西クラ。

そうだな。48回の歴史が有ればクラッシックと言っていいだろう。

高校生3年で出場したのが初めてで16回大会だった。

鈴鹿サーキット順周りコース。

ジュニアで2位だった。

懐かしい。

 

熊野では今一つの体調で、千枚田の登りでは簡単に千切れた。

大地ステージも、3周目耐えられず千切れた。

競技者のマインドはもろい。

いや、私のマインドがもろいだけなのかもしれないが、

”もう以前のようには走れないかもしれない”

”E1で着に絡むのはもう難しいのかも”という想いが、

ここのところ、頭の片隅に巣食い離れることは無かった。

 

レースは広島空港の周りを回るサーキットコース。

若干のテクニックと、登坂力を要するコース。

両足ともペダルから外した状態なのにいきなりスタートが

切られる珍事態でレースは幕を開けた。

超あわててしまって、なかなかクリートが嵌まらず、ごぼう抜きに合う。

ようやく嵌まったので、コースが広いうちにもがきを入れて

一気に20番手ぐらいまで上がり、下りに入る。

これは予定外に脚を使った。

 

コースはほぼ乾いており、時折現れるウエット部分に肝を冷やされるが、

数年前に舗装し直された路面はしっかりグリップして不安感は無い。

今年はE1,E2,E3と三つのカテゴリーを体験したが、やはりE1の

スピード感と密度感は他のカテゴリーとはちょっと違う。

ハートがびりびりして、アドレナリンが湧きあがる。

 

小さな逃げが、何度もあったが全て集団の力で吸収された。

たった一人を除いて。

逃げを打ったすべての人にリスペクトだ。

最後まで逃げ切った勝利者はスーパーリスペクトだ。

残念ながら今の私に逃げる脚は無い。

レースの流れに合わせ、チャンスを見出すしかない。

 

1周目がペースが速く、このままではヤバイと感じたが、

以降4週目までは若干余裕を残して進行した。

そして最終回の5周目の登りで、苦しさに身もだえし、

あと少し、ほんの少しペースが上がるか、登りが長いと

確実に千切れる領域まで追い込まれたときに、冒頭の

喝がミッチーから入った。

 

ああそうだ、ここまで頑張ってきたのに、ここで弱気を出してどうする!

レースはここからではないか。最後まであきらめない。

下りながら、心を決める。

 

確実にゴールスプリントに絡むために、登りで30番手ぐらいまで

落とした番手を巻き返しに行く。

他の選手に危険な行動は出来ない、前に上がりたいのは皆同じ。

3度ぐらいに分けて、番手を上げて最終ヘアピンは4位ぐらいで立ちあがる。

合格点だ。

 

後はもがき倒し。

急坂の立ち上がりで、軽量でパワーウエイトレシオの面で有利な私は

一気に行くべきだったのに、前走者が詰まって行動が遅れた。

体重と絶対パワーの無い私なので、最後は空気の壁に押され伸びない。

死ぬほどもがいてみたが、結果5位。

cw_nishiroad-36

※シクロワイアードより photo:Hideaki TAKAGI

 

集団スプリントなら、頭は取りたかった。

2位は目前だった。

残念だがそれも実力と言う事だ。

 

もっと上が狙えたのではないのかと言う悔しい気持ちと、

E1カテゴリーでしかも西日本クラッシックで入賞できたと言う喜びが

胸の中で交錯している。

10354224_547978578641209_28318405817824148f67_n

右横は、息子程に若いミッチー。よきライバルだ(笑)

 

少し、機材の事を書いておく。

熊野まではコルナゴで走っていたが、今回からスペシャ

2014年モデル、ターマックSL5。

DCIM0373

重量チェックは6.88㎏で計量一発合格!

DCIM0375

部品は基本的にはコルナゴからの移植だが、今回バッテリーは

シートポストの中に内蔵した。

レース仕様の中で特筆すべき点は、ガソリンアレイオリジナルの

カーボンホイール(プロトタイプ)。

リムハイト38㎜で、重量は1,100g台と軽量。

このホイールがすこぶる良かった。

脚の調子もあるのだろうが、高速で良く伸びるし、再加速も軽い。

38㎜とハイトが極端に高くなく、色々なレースに使え、汎用性が高い。

 

ブレーキシューの当たる面は、樹脂?で加工されていて極めて

コントロール性の高いブレーキフィーリングに仕上がっている。

今回は残念なことに?雨が上がり、雨天での制動を体験することは

出来なかったが、ボトルから水を噴射しながらの実験ではアルミと

同等以上の制動を見せた。

ただ、この部分は実際に雨天の中を走らないと正確な評価は出来ないだろう。

 

今週は少しゆっくりする。

西日本に照準を合わせ集中してきたので、色々な面で疲れている。

また来週ぐらいから、徐々にやっていく。

まだまだ、戦いは続く。