UCIグランフォンド世界選手権2018VARESE 試走編1

 移動とロスバゲに振り回された1日目だったが、気分を取り直し二日目を迎える。
日本とは時差もあり朝は熟睡感がある。※現地の朝7時は日本の14時。
この日はコースの前半を実走で回る予定だったが、藤原氏の自転車がまだ届いて
いない。ネットでロスバゲの確認ができるのだがそちらも動きなし。
仕方がないので私は実走、藤原氏は車でコース確認という選択。実走がベストなの
は言うまでもないが、自転車がないのだから仕方がない。

藤原氏のお店のリンク

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途中見つけたバイクショップ

コースは変化が激しく、登りも獲得標高2000mと日本のロードレースではあまりな
い設定だ。具体的に言えば、短いながら石畳あり、アスファルト剥がれのホイール
を崩壊させるレベルの穴があり、道路の狭窄部分があり、急こう配の下りの先のコ
ーナーの出口でアールがきつくなっていたり・・・全てそこに道があり、その道路を
使ってのロードレースがある。ただそれだけ。ロードレースの安全を考慮してコー
スを選定してはいない。あるがままの道路、あるがままの気候と戦う。
普通の事なんだろうが、すっかり日本の環境にならされてる私たちには、『これは
大変だ』『無事帰れるか?』というような感想しか出てこない。

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途中湖畔のリストランテで昼食を食べる。
北イタリアのリゾート地。最高の贅沢だ。

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美味しくピザを頂き車に戻ると・・・
藤原氏『あれ?こんな凹みありましたっけ?』私『こりゃ当てられてるわ!』
どうやったらこんな風に当たるんだろう?って思うような位置に結構しっかり
当てられてる。こりゃ、レンタカー返却の処理が大変そうだ。ネットで申し込む
ときに、フルプロテクションに保険を格上げしといて良かった。

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当てられた車に思い悩んでも仕方がないのでとりあえず先へ進む。コースの2/3
を走ったところで今日の試走は終了し、車に自転車を積んで宿に向かった。
ちなみに試合は日曜日だが、水曜日の時点でコースには解りやすい看板が出ていて、とても複雑なコースながらスムーズに視察が出来たのは時間と体力気力の節約に大きく貢献した。というのも、オーストラリア大会では看板の設置がなくコースの確認に難儀して、うろうろとコース上を行きつ戻りつしたからだ。f:id:ban-si:20180912150400j:plain

夜に宿のオーナーが経営しているレストランで食事をしていると宿のオーナーが電話をしながら、近づいてくる。『君らの自転車が見つかったけど、送ってもらうか、取りに行くかどっちにする?』という。夜にイタリアをレンタカーで移動するのはリスクを考えればあまり嬉しくはないが、ここはイタリアだ、夜に発送すれば明日の昼に到着する日本での運送事情は通用しないと思われたので往復2時間かかるであろうが、取りに行く選択をした。食事後空港へ向かい自転車を引き揚げに行く。無事空港に着き駐車場に車を止め、ロスバゲの窓口に行き自転車を引き揚げ、駐車場を出ようと出口に向い、料金カードで払おうとするが全くうまく行かない。そのうち駐車カードが食われてしまい出てこなくなる。その間に支払いを待つ車が数珠つなぎになり、1分後からはクラションの嵐と変わる。後ろから人がおりてきて、とにかく車をどかせろと。
こういう時のイタリア人の主張は激しい。

大騒ぎの中、車を一旦どかせたものの、駐車カードがないので、出庫できない。
悩みながら出庫の車を観察していると、前の車にビッタリついてお金を払わず出ていく車が数台!あれをやる?やらねば帰れない?しかし、事情の把握ができないイタリアで犯罪行為はゴメンですむのか済まないのかもわからず、さすがに出来ない。
解決法もなく駐車場を歩いていると改札近くにはなぜか駐車カードが複数落ちている。なんかわからないが、どう見ても新しそうなので機械に通してみると最低料金で出庫できてしまった。うーん、これでいいのか…これぞイタリアねと話をしながら宿へ。

次々現れる小さな事件にフラフラになり就寝。

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ブランド品でないサラミ、ハム、チーズが激安。

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中央車線寄りをカッポカッポと闊歩・・・文字通りだな。

続く